品質・環境への取組み
「心」と「身体」にやさしくありたい。
今のヤマモリだから、できること。
ヤマモリのモノづくりは、時代の流れとともに変化するおいしさのニーズ、さらに食文化の多様化に対応して、新たな市場を開拓してきました。IT技術が生活の隅々にまで浸透した現代は、人々がデジタル化された環境に包まれているからこそ、アナログなふれあいを求める「心の時代」だと言うことができます。
それは、スローフードという言葉で表現されるように、心を満たしてくれる食、さらに心をケアしてくれる食が求められる時代。だからこそ、これからのモノづくりは「心」と「身体」をテーマに、新しいおいしさの追求とともに安全性、信頼性への取り組みが大切だと考えます。
また時代とともに変化する私たちの環境に配慮した積極的な対応も当然な取組みと考えます。例えば、原料となる農産物や畜産品の品質を吟味することはもちろん、産地と連携をとるなど良質で安全な食材を調達できる体制を確立しています。さらに、ISO9001を全社で、FSSC22000はすべての工場で認証取得し、ヤマモリとして進むべき方向を全社員で共有し自社から地域、そして地球全体を考えた環境づくりを推進しています。消費者はもちろん、ここで働く社員にとっても「心」と「身体」にやさしくありたいとヤマモリは考えます。
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Technology
お客様の信頼を裏切らないための努力。
食品メーカーとして最優先される安全性。万に一つの誤りもないように、最新の技術と細心の心配りを惜しみなく注ぎ込んでいます。
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Department
市場と生産の中間点。その認識が営業のはじまり。
自社の製品を熟知し、市場の傾向、お客さまの反応に耳を傾けます。店頭で売れるために、コンサルティング的な営業を心がけています。
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Management
いろんな視野を持つ。 それが経営品質につながる。
原料の調達から製造、そして流通をマネジメントするために。世界的な動きを察知し、ローカルを肌で感じるセンスが不可欠です。
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Quality Assurance
HACCPに対応した 万全の工場設備。
より高水準の「安全・安心」をお届けするために、生産から流通まで、すべての工程で管理を徹底したHACCP手法を導入しています。
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Welfare
働く人にもやさしい 企業であり続けるために。
お客さまに安心とおいしさをお届けするためには、生産環境が安全、清潔、快適で、働く人々が健康であることが大切だと考えます。
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Material
良質の素材だけを厳選し、安定調達する。
おいしさの基本は、何よりも素材の良さ。常に原料を見直し、安全で良質な素材だけを安定して調達できる取り組みが続きます。

お客さまに安心と安全をお届けします
ISO9001、FSSC22000認証取得
ISO9001を全社で、またFSSC22000を全工場(大山田工場、桑名工場、松阪工場)において認証取得し、本社部門と生産部門が一体となり、 より質の高い安全と安心の実現に取り組んでいます。
I.我社の品質保証体制
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1.品質保証の考え方
当社では、ISO9001(経営品質規格)FSSC22000(食品安全規格)など国際的な管理手法を取り入れ、『経営品質』と『製品品質』の両側面の向上に努めております。これらの品質向上には「会社として健全である事」「製品として安全である事」が求められます。
また“すべてのお客様から信頼される企業” “お客様満足を追求する企業”を品質方針のキーワードとして、『食の安全・安心』を推進し取組んでおります。
『食の安全』とは、論理的・科学的側面より実証されるものであり、ISO9001やFSSC22000の規格運用における、各種決め事(社内規定、社内基準)の順守で認められるものです。これらの規格をもとに「ヤマモリマネジメントマニュアル」を作成し、必要な規定、基準を決めて、安全な食品の製造、流通に取り組んでおります。
『食の安心』とは、お客さまの企業に対する印象より培われるものであり、安全な食品を提供するとともに食品に携わる企業の姿勢、モラルが重要になるものと考えております。経営陣はもちろんのこと、全従業員が、ヤマモリの社員としての自覚と責任を持った行動が出来るよう、「ヤマモリ企業倫理/行動規範の手引き」や「ヤマモリフードセーフティマニュアル」等を作成し積極的な啓蒙活動を推進しております。
「安全」・「安心」はどちらも重要な要素であり、高い位置で均衡を保つ事によって、『お客様満足』が得られるものと考えます。 -
2.品質保証組織と保証活動
当社では、日常生産される商品の品質を管理する「品質管理部門」を各工場に設置し 原材料受入管理/工程管理/製品検査/出荷判断/等を行っております。また、これとは別に本社部門に「品質保証部」を設け、関連法規との適合性確認/品質システムの構築と維持/審査・承認/品質啓蒙推進/等を行っております。
日々の製品品質を管理する部門と、製品の安全管理体制を確認し製品の安全性を保証する部門の相乗作用によって、常に「安全」・「安心」な商品を提供できるよう努めております -
3.原材料の安全性について
高品質で安全な原材料を使用するために以下の取り組みを行っています。
3-1.原材料の選定
製品に使用する原材料については購入基準を定め、生産管理が行き届いており信頼できる生産者や取引先から原材料を調達しています。
3-2.規格書・証明書の確認及びトレース情報の管理
購入された原材料の規格書はデータベース化され、原材料に含まれるアレルギー物質や添加物、残留農薬検査結果など、いつでも必要な情報が取り出せるシステムを構築しております。また、商品から使用原材料、原材料から使用された商品へのトレース情報についても管理され、万一の際には追跡確認が出来る体制を構築しております。
3-3.現場・現物の確認
必要に応じ、国内外を問わず原材料の購入先(生産工場や農場、養殖場等)へ当社社員が赴き、生産工程や栽培農場の管理状況、農薬の使用記録等を確認しています。サンプルや規格書、検査結果等の確認だけでなく、現場、現物を実際に見ながら生産者と意見交換を行う事で、品質の良い原材料を安定的に調達できるよう努めております。
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4.製造所固有記号
製品の製造所は、パッケージに食品表示法(食品表示基準)に基づいて印字されている
「製造所固有記号」(+○○○○)からご確認いただけます。固有記号一覧
製造所固有記号 製造者名 製造所 +ME05 ヤマモリ株式会社 松阪工場 三重県松阪市大口町字新地1672-7 +ME08 ヤマモリ株式会社 桑名工場 三重県桑名市森忠465-4 +PC ヤマモリ株式会社 大山田工場 三重県桑名市陽だまりの丘6-103 +YC セントラルパック株式会社 長野県松本市大字笹賀5652番地52 +Y4 マルハマ食品株式会社 島根県浜田市周布町イ100番地 +YMU 宮島醤油株式会社 栃木県宇都宮市清原工業団地29番 一覧表に該当が無い場合は、お客様相談室
(0120-04-9016/受付時間 9:00~17:00)にお問い合わせください。
II.環境への取り組み
当社工場では環境負荷の低減に向けて積極的に活動展開をしています。具体的な取り組みについては以下にご紹介いたします。
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1.桑名工場における取り組み
1-1.水質汚濁の防止
工場から排出される排水負荷の低減のため、使用水量を削減したり、洗剤の種類を見直し処理負荷の低いものへ変更しています。
1-2.水資源枯渇の防止
工場内の各蛇口に節水ゴマを設置して節水し、省エネ意識を広めました。また工場外へ排出していたクリーンな冷却水をリサイクル使用して、洗濯機用洗濯水、トイレ給水等へ利用、そして夏場は事務所各棟の屋根に散水して、屋根の表面温度を下げ空調電力も削減しました。
1-3.地球温暖化の防止
空調機稼動の設定変更をこまめに実施することによる使用電力の削減、炉筒煙管ボイラーを貫流ボイラーへ更新して熱効率向上により重油使用量を削減、また全社共通の取り組みの一つとして、社用車を一部ハイブリッドカーへ更新、社用車運転管理記録にエコドライブチェック項目を表記させ、場内に乗り入れる全ての車にアイドリングストップを推奨、出荷配送車の車積効率を向上させるなど自動車排ガスの削減をしています。
1-4.産業廃棄物の削減
製造工程で発生する「しょう油を作る際に発生する絞り粕/しょうゆ油などの残さ」や「出汁を抽出した後の残さ」などの廃棄物について削減に努めております。また、これらの残さは主に牛などの飼料や肥料としてリサイクル化を推進しております。
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2.松阪工場における取り組み
2-1.廃水削減
2000年度の工場廃水量の指数を100とした2006年度の廃水量は、70と30%削減させてきました。
2-2.産業廃棄物の削減
廃棄物の絶対量の削減と、リサイクル率の向上を目標に活動してまいりました。現在における成果は、産業廃棄物の絶対量で、2000年度の指数100に対し、2006年度は20と80%削減させてきました。またリサイクル率も2000年度5%から2006年度45%と9倍に増加させ、資源の有効活用を推進させてきました。
2-3.二酸化炭素(CO2)の削減
ボイラー設備の燃料を重油から天然ガスに切り替えたことにより重油の使用はなくなりました。これで排出するCO2ガスはA重油の71%に減り、地球環境に優しい対応になっています。