取組み紹介
GABA100睡活ビネガーの発売
厚生労働省の調査によると、日本人の3人に1人が「睡眠の質に満足していない」と言われており、社会問題となっています。その中で、睡眠の質(眠りの深さ)を向上させ、すっきりとした目覚めを得ることに役立つGABAを使用した商品「GABA100睡活ビネガー」を発売しました。当社のシーズであるGABA100を使用し、飲みやすい乳酸菌飲料味、砂糖不使用、希釈タイプにすることで1杯当たりコストを下げ、続けやすい商品となっています。
発売後、多くのお客様から効果に対しての嬉しいお声もいただいております。「睡眠の質」以外にも「ストレスや疲労感の緩和」「高めの血圧を下げる」と3つ機能を付与し、毎日の健康をサポートします。
缶つゆの200MLペットボトル化
総務省統計局世帯人員別の 2023年1月分世帯数分布によると、1~2人の世帯が 67%となっており(総世帯数比)、単身世帯の占める割合は今後も増えると予想されています。
長らく「名代缶つゆ195ℊ」を販売していましたが、現ユーザーへの自主調査を行ったところ、缶が開けにくい、開缶後のハンドリングが悪いなどの不満があることがわかりました。
そこで、社会環境の変化への適応や現缶つゆユーザーの不満を解消すべく、小容量のペットボトルタイプの「名代そうめん・そばつゆ200ML」を発売いたしました。
この商品によって現ユーザーがより使いやすくなり、少人数世帯に合わせた容量で廃棄ロスの削減にも貢献できるよう努めます。
PB工場は数品の活用取組み
従来、製造時に段ボールに入りきらなかったPB・OEM商品の端数品は廃棄するルールとなっていました。食品ロス削減の観点から有効活用できないかと考え、日本生活協同組合連合会様、株式会社ヤオコー様にご提案したところ、両社が普段から取組まれているフードバンクへ端数品を提供されることになりました。定期送付の仕組みを確立し、2023年度は約3,300袋の端数品を、有効活用していただくことができました。この取組みはお客様とのパートナーシップにより実現できました。
産業観光受け入れについて(スペイン企業経営者の視察)
三重県や桑名市では、地方創生事業の柱の1つとして「インバウンド」に取り組んでいます。“モノづくり”が盛んなこの地域において、この“モノづくり”を観光資源(=産業観光)として捉え、海外からお客様を呼び込もうとするものです。
当社もその主旨に賛同し、桑名市産業観光町づくり協議会に加入し、10月19日には桑名工場にてスペイン企業の経営者10名の視察を受け入れました。工場見学、改善活動紹介、GABAしょうゆの試食などを体験いただきましたが、なかでも改善活動を管理者ではなく実務を担うメンバーによって推進し、成果を上げている点に興味を持っていただけたようです。多くの質問や非常に有意義な時間であったとのお言葉もいただき、自社工場の強みについて再認識する機会となりました。
ダイバーシティ(男性の育児休暇取得率向上に向けて)
2022年の法改正以降、男性社員の育児休暇取得が進んでいます。
各部署のサポート体制により、前期の4名に続いて今期も5名が取得しました(該当者の50%相当)。
取得期間も数日から最長10か月まで、また一度に長期に取得せず、分割するなど新しい法制度を活用した取得ができつつあります。これからも男性社員の育児休暇100%を目指して制度の周知を図っていきます。
レシピコンテスト(YTA従業員活動)
YTAのWG19(従業員満足度NEXT)から、満足度向上へと繋げる取組みとして【全従業員参加型のレシピコンテスト】を3年連続で開催しました。
第1回:自社商品、第2回:タイ野菜のタイナス、第3回:レトルトのタイカレーといった当社と関わりの深い商品や食材を題材としました。
応募頂いたレシピは実際にWG19メンバーが試作・試食し、社内表彰を行います。また、社内表彰だけでなく入賞したレシピについては当社HPに“社員考案レシピ”として掲載する等、啓蒙活動へも繋げております。
今後も従業員満足度を向上させる取組みを行い、長く働きたくなるような職場環境を目指します。
FLWと食品リサイクル
目標:2030年までに食品廃棄物(FLW)発生量を50%削減(2007年度対比)
目標:食品リサイクル率99%以上
2023年度に国内の工場と物流部門から排出された食品廃棄物量は1,446tでした。2007年度から比較すると54%の削減となります。また、マテリアルリサイクル(飼料・肥料としての活用)など、食品廃棄物の再生利用を促進することで、高い食品リサイクル率を維持しています。今後は目標の99%以上の達成のために積極的に取り組みます。
事業活動による温室効果ガス(GHG)排出量の把握
近年、カーボンニュートラルに向けた世界的な取組みが急速に拡がる中で、サプライチェーンで発生する温室効果ガスの排出量管理として、GHGプロトコルのスコープ3までを把握・管理し、対外的に開示する動きが強まっています。ヤマモリにおいても大手企業のGHG算定ニーズが急増しており、連鎖的に上流のサプライヤー・取引先のGHG排出量の把握が求められています。2023年度はお客様からの要請を受け松阪工場のGHG排出量算定(2022年度分)をスコープ3まで拡大しました。これを機にスコープ3の算定を全社へ拡大すべくGHG算定ツールを導入し、各工場で算定オペレーションの構築を進めています。素早く、簡単にGHG排出量を可視化して、排出量の削減につなげていきます。
国内外における醸造技術者育成
桑名工場醸造部門の大石茂樹は、醸造に関する知識や技能を豊富に持ち合わせており、日本醸造協会より醸造技術者として表彰されました(2023年)。また、当社では国内だけでなく海外での醸造技術伝承にも力を入れています。
日本国内では縮小傾向にある醤油市場も、海外では日本食の人気から伸長しています。当社ではタイの現地法人をハブとして、アセアン諸国での拡大を目指しています。
このような背景から、タイにある醤油工場「ヤマモリタイランド」の生産能力増強が急務となっており、様々な技術試験を実施するに至っています。
日本人学校(タイ)との食育に関する取組み
日本人学校(シラチャ校)と食育に関する取組みを実施しました。「ヤマモリから学ぶ~タイと日本の架け橋を目指して~」をテーマに、第5学年の総合科目学習指導に5単元(23時間)が組み込まれ、当社は食品製造企業の立場からサポートを行いました。社会に貢献できる有効な取組みとして継続活動してまいります。
「工場見学の実施」「商品開発に関する授業」「生徒のアウトプットに対するフィードバック」「成果発表会への参加」